無題

お久しぶりです。死んでませんでした。放置すみません。

 

承太郎さんが仗助といて、少し憂いのある表情をするって事、あると思います。

酷薄そうに見えて誠実というか真面目というか、関係を大事にするための合理性を求めるというか、

とにかく真剣になると案外情が濃くて、相手の将来のこととか考えちゃう。

将来に備えるための現在の問題点と解決策も見えてて、でもできないのです。

 

何故かというと、欲望が先に立ってしまうんですね～

承太郎さんがそういった状況に陥るのは仗助限定なので、

ちょっと自分の抑えの利かなさを持て余している感じです。でも止まらない。

 

でも心身ともに愛する相手をやっと手に入れたばかりの状況ではしごく真っ当と言えると思うの。

いいじゃん幼な妻コースでも。

 

以下ちょっと駄文。たたんでおきます。

仗助と関係を持つようになってから、数週間。

承太郎は考えていた。

 

このままでは、いけないと。

 

とは言っても、それは『許されない愛が』とか『互いの家族が』とかのいわゆる一般的な道徳観に基づくものではなく、

あくまで自分と仗助自身の将来のことであった。

 

お互いがお互いに夢中になっているこの時期はいい。

承太郎には仗助1人を養っていく経済力もあるし、仗助が望むのであればそうしてもいいと思っている。

だが人間には自己確立性というものが必要で、それは社会と接点をもたなければ成り立たない。

もちろん専業主夫も立派な職業のひとつで社会的に何らかの経験を積んでからそれを選ぶのであれば問題ない、

しかし今の状況だと。

 

もともと芳しいとは言えない仗助の成績はガタ落ちし、進学、いや進級すら危うくなることは想像に難くない。

やむを得ない事情で留年、というのはあり得る。

しかしまさか『セックスしまくってて留年しちゃいましたぁ』ってのはアホすぎる。

承太郎が仗助の年の頃は学校の勉強なんざくだらねぇ、とは思っていたが、

仗助の性格からするとくだらねぇとも思わずただ苦手、『やらない』のではなく『できない』と見た方がいい。

自分が惚れるくらいだ、完全にバカな訳ではなく頭の回りはいい方だと承太郎は思ってはいるが、

たかが勉強、されど勉強である。

やらなくてもいいが、できなくて将来の選択肢が狭まる、というのはよろしくない。

で、留年した結果また進級できず結局中退して幼な妻に・・・

 

いかん。克服させなければ。

 

とりあえず次の定期テストまでに中学のテキストから総ざらいして、できれば高3の半ばくらいまで押さえたい。

そうすれば後が楽になる。毎日3時間、いや5時間は必要か。

 

それまで仗助には触れない。キスも禁止。

 

そう、少年とお付き合いする大人としてせめてもの良心を発揮して決心した承太郎だったが、

それが引き金となってまたもや邪な思いが顔を出す。

 

仗助の自分を慕い情欲を滲ませた瞳や長い睫を濡らす涙、熱をはらみ半開きになったぽってりとした唇。

どちらからともなく引き寄せられるようにキスをする瞬間、急に感じる飢餓。

それを充たすべく微かに日なたくさい肌に口づけ舌を這わせ歯を立て吸い上げて尚且つ足りず、

指で執拗に責めたてられ何度となく吐精しながらも『足りない』と泣く様を鑑賞して、

ようやく中に挿入した途端に喉を反らせて絶頂に達する仗助を見てますます餓える。

 

・・・しかたねェ。今日は諦めよう。明日からだ。

 

こうして今日も、『大人』は息を潜め、獣は愛しい少年を喰らう。