ゆかた９

ベッドに移りました。ちっとも出てこなんだが承太郎さんも浴衣着てた・・・んですよ（※閲覧注意！）

しっかりと承太郎さんにしがみついて、ベッドまで数歩。

どさり、と糊のきいたシーツの上に降ろされて、承太郎さんを見上げる。

 

（うわ、やっぱりすげーかっこいい・・・）

 

今までの展開についていけなくてじっくり見てられなかったけど、

渋い黒灰色の浴衣を着た承太郎さんはめちゃくちゃかっこいい。

浮き出した鎖骨、筋肉質の胸元、がっしりした首のあたりから色気が漂い出てて。

なんつーか、恥ずかしいのに目を離せない。

どうしよう。今から『する』ってのは分かってんのに、改めて何か、すげぇ

 

・・・抱かれたい。この人に。

 

「はっ・・・ぁ」

 

顎をぐい、と掴まれた。それだけでため息が出てしまう。

承太郎さんが、ふと笑った。

 

「仗助？」

「は、ぃ」

 

何を言われるのかと身構えてしまう。

俺の上にのしかかってる承太郎さんが、やけに楽しそうだ。

 

「・・・気分が乗ってきたみてぇだな」

 

言われた意味を理解する前に、耳元に低い声。

 

「ヤりたくなったか？仗助・・・？」

「っひ・・・んンッ」

 

熱いものを押し当てられたみたいに、びくっと体が跳ね上がる。

そのまま舌を耳の中に押し込まれ、その濡れた感触と

出し入れされて増幅されるぐちゅぐちゅという音と、押し広げられる感覚に。

腿に押し当てられている硬くなった承太郎さんのを入れられる事を思い出させられて、

全身がぞくぞくしてくる。

 

「あっ、あっ、承、太郎さん、あ、俺・・・っ」

 

欲しい。今すぐ。承太郎さんに抱かれたい。

 

「・・・まだだ」

 

胸元にすがりついて必死に訴えたにも関わらず、

承太郎さんは俺を抱こうとはしない。

俺をくるりとうつ伏せにして、頬やさっきとは逆の耳、首筋にキスを落としていく。

気持ちいいけど、でも

 

「やだ、承太郎さんの・・・欲し・・・」

「慣らしもしないで入れたら後で辛いのはお前だぜ、仗助」

 

気持ち良くしてやるから、おとなしくしてろ。

ちゅっと音を立ててキスをされて宥められる。

確かにそうだけど。自分で火、つけといて。

うー、今日の承太郎さんって、すげー意地悪だ・・・