濃霧注意報、のち晴れ

承太郎さんがダメダメです。今更ですがイメージ壊したくない方はご遠慮下さい・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（違う意味で閲覧注意ッス）

全てが煩わしい。

そう感じる時がある。

研究も家の事も離婚について回る様々な面倒な手続きも。

 

今現在俺はアメリカにいるわけだが。

面倒事を全部投げ出して、何処かへ行ってしまいたい。

そこにはきっと仗助がいて。

 

 

仗助と過ごした日々を思い出す。

快適なホテルの部屋で海を眺めながら過ごした穏やかな午後。

体を繋いだ夜。

無防備な寝顔を眺めた朝。

瞼がかるく痙攣して目を覚ますと見るや狸寝入りをしてみたら、

しばらくまじまじと俺の顔を観察した後

猫が仲間にあいさつするみてぇに、頬を摺り寄せながら鼻でキスしてきたな。

あまりに可愛いんで思わず笑っちまった。

『っ承太郎さん起きてたんスかっ！？』

素っ頓狂な声を上げて真っ赤になる仗助を引き寄せ、抱きしめて。

そのうち何となく、だな・・・ヤりたくなるんだ

朝勃ち、のせいもあるが。眠りから覚めたばかりの温まった素肌が心地よくて何より愛おしく。

で、ゆっくりしたペースで抱いてやるとまた夜とは違った仗助が見れる。

一石二鳥だな・・・

 

 

仗助、お前に会いたい。

きっと優しいお前は、何もかも中途半端で投げ出した俺でも受け入れてくれるだろう。

だがだからこそ、お前を逃げ場にしちゃいけねぇって事は分かっている。

それは『お前』の『俺』じゃねえ。そうだろう？

 

さっきまで暗澹たる気持ちを抱えていた俺の視界はいつしか啓けている。

この空条承太郎に、二言はないが・・・

 

来月辺り、お前に会えるかもな。仗助。