遠距離恋愛（仗助）２

のぼせますよ。

「仗助ッ！いつまで風呂入ってんの！」

「うわ母さんイキナリ開けんなよ！」

「心配するじゃないのあんたデカイ図体してのぼせたりしないでよ！

　父さんいないんだからアタシ一人じゃどうにもなんないんだから！」

 

ぐわーびっくりしたぜェ・・・何だ俺どんだけ入ってたんだ？

脱衣所の時計を見ると、居間を出てからすでに1時間半たっていた。

そりゃ心配するわ。ゴメン、オフクロ。

 

 

自分の部屋に戻り、携帯を見ると。

『着信あり　1件』

何コレまさか。

うわー承太郎さんだ！ヤバイ！どうしよ俺。

かけ直しても、いいかな。すでに40分以上たってるけど。

向こうは今何時だえーと今・・・5時？

朝の5時。何してんだろ？論文？フィールドワーク？

徹夜なのそれとも早起きなのどっちだろう。

いずれにしても、邪魔になるような気がしてメールを出す事にした。

 

『承太郎さん電話ありがとうございました！

気づかなくてスミマセンでした、風呂入ってました。

承太郎さんの事考えてたらすげー長風呂になってオフクロに怒られました。

こんな時間に起きてるんスね、あんま無理しないで下さいね。

早く会いたいッス　仗助』

 

・・・恥ずかしい。何コレ何かオレ女の子みたくねぇ？

でも、せっかくの承太郎さんからの電話、出られなかったんだから。

こんくらい、いいよな。離れてるんだから、ちゃんと伝えねーと。

オレが、承太郎さんのこと好きだってコト。

念のため宛先を確認して、『送信』。

億安とか康一、ヘタすると露伴なんかに間違って送っちまったりしたら死ぬから。

一生いじられるし。オレが逆でもそうするしな・・・