遠距離恋愛（承太郎）５

1時間も思い出し笑いしてたんです　ね

その後他愛もない会話を楽しんで、電話を置く。

しかしアイツは分かっているのだろうか。

なるべく一緒の時間を作りたい、その為に仗助のテスト休みに合わせた。

10月半ばの帰国、けっこうヘヴィーだ。

なのに仗助のヤツは、「偶然だと思ってた」くらいで。

もちろん自分のため、と知った時の喜びようときたら尻尾があったら振り千切れんばかりで

それはそれで可愛らしくて俺としては満更でもなかったのだが。

何となく意地悪をしたくなって、上位の成績を取る事を約束させた。

20位以内、だな。まあ気にするな。

入れたら褒めてやるし、ダメでもお仕置きくらいだ。

 

大体、あんな時間に起きていたのも論文の草稿を書いていたというのもあるが。

それというのも仗助に電話をするのにちょうどいい時間だからだ。

食事をして、母親とテレビを見たりゲームをしたりして、

その後風呂に入って自室に戻る。

仗助との会話で知った、それがこのくらいの時間。

じゃなきゃ朝の5時になんて起きてやしねぇ。
全く、やれやれだぜ・・・

こいつは帰ったら、きっちり教え込まなきゃいけねぇな。

 

俺がどれだけ、お前を愛しているか。

あと34日と11時間。覚悟しとけよ、仗助・・・