un rêve

アンタの夢を見るんだ。

どうにもなんないくらい、寝ながら緊張してる。

これって、おかしいよな。

空条承太郎。

血縁上は、おれの甥。

海洋学者で、超カッコいい。

 

それに、すごく・・・何つーか、色っぽい。

オトコ同士でこんなコト思うのってオカシイのかもしんないけど。

 

何となく、近寄りたくなって。

ソファーに身を預けてる、その瞬間を狙って擦り寄ってったら。

 

「・・・・・・」

 

え、何？

アンタの声、聞き取りづらいんッスよ。

 

すげー、色気が濃厚すぎて。

口にしない部分が多すぎて。

それにぼーっとしてるうちに、ぼそぼそって。言葉。

 

「仗助。」

 

うわ、何で・・・急に名前、呼んだらダメだって・・・

 

「・・・キスしていいか？」

 

ねだり顔になってんのは分かってた。けど。けど！

 

そんな、『承諾を求める』みたいな顔しといて。

『お前のイヤなコトはしない』みたいな。

ずりぃ、ずりぃッスよ承太郎さん。

 

『して欲しい』、全身でそう言っちまうんだ。

 

それは、止めらんねぇんだよ・・・